ザ・ファブル
ザ・ファブル 南勝久
2020年6月現在、なかなかの人気を得ています。ちょうど完結のコミックスが今月発売になりました。暗殺者の漫画です。
78点
岡田准一主演の映画にもなりました。殺し屋漫画!組織内での内紛がメインストーリーですかね。
筆者はこの作者の漫画は初めてきちんと通して読みましたが、雰囲気が独特ですね。会話や人物描写、表情など、あまり他にはないかと思われます。この作者の雰囲気をパクった作品はよく見受けられますが。
おそらく関西出身の作者であろうと思いますので作中の関西弁はほぼ完ぺきですかね。
この作品はほとんどが標準語ですが。
関西出身の筆者にとって漫画、アニメ、ドラマ、映画などでたまにでるエセ関西弁は辟易するほど違和感があるのです。とくにVシネのやくざ映画などはひどいもので、”このキャラは田舎から大阪に出てきたから変な関西弁なんや”と自らの中で設定を練るほどです。
人気のわりに採点は低いのですが、最終巻がひどいのです。中身はネタバレになるので詳しくは書きませんが、敵キャラの動機、主人公の組織の最終的な落としどころ、などいわゆるご都合主義にあふれております。最後のエンディングも含めた流れに説得力がありません。
最終巻がなければものすごく良い漫画なのですがね、絶妙なところにあったバランスが最後の最後に崩れました。リアルさと漫画的展開の妙。
これが大事ですよね。
最後にこれが崩れる漫画は正直多数あります。
皆を納得させるクライマックスは難しいと考えさせられる漫画です。